【公開日】 2016年12月02日  【最終更新】 2017年05月19日

DeNAの「WELQ(ウェルク)」問題に関してのギモン

【この記事を読むのに必要な時間は約〈 9 分58秒 〉です。】

今回医療情報などの件でDeNAの運営するキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」が記事の非公開に追い込まれましたが、このことをネタにして書いているまとめサイトなどもあり、もう違和感だらけの状況です。

WELQ公式サイト(お詫びが掲載されています)

この件について「クラウドソーシング」の問題も関わってきているようなので、今回はこれを考えていこうと思います。

ことの発端

ことの発端は件のサイトが他のサイトからのコピペ記事を掲載したり、医師の判断に基づかない医療情報(ガセネタ)を掲載していたことで起こった問題のようです。

無断転載でアクセスを稼いでいたなどの指摘もあり、この問題はネットで記事を作成するブロガーやクラウドソーシングのワーカーにも悪い影響を及ぼしそうです。

問題点は何?

今回の問題は医師の判断もなしに医療情報を載せていたのが薬機法に抵触するのではないかということ。

そしてネット上の他のサイトから記事を無断転載したり、ツギハギで作成したりした著作権法違反の可能性。

この2点のようです。

薬機法って何?

どうも薬機法とはつい最近(2016年11月)に改正された旧薬事法のことのようです。

こちらのページに詳しいことが説明してありました。

「薬事法」から「薬機法(やっきほう)」へ! 改正による変更点とは?(ベテラン弁護士が教える美容・健康・薬事に関する法律のこと)

このサイトによると

薬事法は医薬品をメインとして制定されてきたものでしたが、そこに「医療機器」を扱う章を追加したことが今回の最も大きな変更点です。

つまり、規制の追いついていない医療機器に関する項目を追加することで「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器に関する法律(旧薬事法)」の名称が「医薬品、医療機器等の品質、 有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」に変わりましたよ~、ということのようです。

ちなみに医療広告等もこの法律の規制対象に含まれるようです。

より詳しい情報を知りたい方は上記サイトをご覧ください。

ここからが本題

今回の件についてのギモンは「結局キュレーションは許されるのか」という点ですね。

もしキュレーションを許さないという話になれば、まとめサイトなどは完全にアウトの部類に入りますし、NAVERまとめとかは他のサイトのコンテンツを継ぎ接ぎして利益を得ていることになります。

その理屈だとツイッターまとめあたりも当然影響を受けるでしょう。

運営者側としては面倒な話になります。

まあ、もともとが人の褌で相撲を取るような話だったので、あまり好ましく思われているわけではないですが、表現という部分での自由度が減りそうだ、という危機感はあります。

医療情報(命にかかわる)だからダメなのか、そもそもキュレーションメディアが問題なのか、そのあたりをはっきりさせてほしいなと思います。

クラウドソーシングへの悪影響

今回の話で記事の大量生産にはクラウドソーシングが関わっているのは間違いないでしょう。

特に大量の記事生産については少人数では不可能なので外部の手を借りる必要が出てきます。

こちらのブログでも実験的に時々、外部に発注をかけて書いてもらってたりします。

もし、今回の件で外部への委託そのものが問題になるようなことになれば発注も考え直さなければならなくなりますが・・・。

しかも、中には「1文字1円」を「安い」と断じる方もおられるようで、流石に「ちょっとまて」と言いたくなります。

東大薬学部五十嵐准教授がDeNAのウェルク(Welq)をさくっと検証した結果(シリーズ第3弾)(永江一石のITマーケティング日記)

最低委託費用については同感ですが、1文字1円では「盗んでこいと言っているようなもの」って・・・。

1文字1円って今のクラウドソーシングでは相当な高単価ですよ・・・。

少なくとも「上手く書こう」とした結果が「ツギハギ」というのであれば理解できます。

専門書買ってどうこうという方もおられるでしょうが、それも結局、自分の頭で理解しない限りは、限りなく本からの盗用という形に近くなると思うのですが・・・。

人は自分で全てを生み出しているわけではない

多くの人は結局のところ身の回りにあるものから知識を吸収しているわけですから、その理屈で言えば多くの人は「盗んできたもので生活している」ということになります。

自分で全てを生み出せる人間などまずいないので。

 

まあ、ワーカー側として自分の頭を使って「より高度な記事を書け」という話になるならば、1文字10円は覚悟してもらわなきゃいけなくなります。

だって教育費用って安くないですもん。

大学だって一年間に100万単位でかかりますし。(ほとんど無駄ですけど)

その結果、今の知識があるわけで、そうなると多分クラウドソーシングは破綻しますね。

 

まあ、安くこき使おうとする人間(利益主義)と自分たちの私腹を肥やしたい人間(権威主義)の醜い争いのようです。

まとめ

相変わらずまとまっているわけではないですが、そろそろまとめないと文字数も2000字超えてきたのでしんどいです。

要は「まともな記事とはどんな記事か?」「正しいとは何か?」という哲学的な話になってきているような気がするんですよね。

霊と肩こりの関係性とかどうやって証明するんですかね?

医学的見地と心霊学的見地は必ずしも一体ではないですし。

どちらを信用するかとなると話は別ですが。

 

まあ、事実を載せているサイトでそれをやっちゃあマズそうですが、オカルトネタなんていくらでもあるのが実情です。

そんな中で「金が稼げればなんでもいい」というメディアの思惑も重なって今の状況が出来上がっているような気がします。

それにあくまでも「何を信じようが自己責任」っていうのが理解できない人が多すぎるっていうのもあります。

こういうのが出てくると「資格があると云々」という悪徳業者がいっぱい出てくるんだろうなあ・・・。

とにかく巻き込まないでほしいなあ・・・っていうのが本音ですね。

 

疑問のついでに愚痴も加わって、ハチャメチャな文章と化しましたがお許し下さいm(_ _)m

追記(2016年12月6日):まとめサイトにも問題が拡大中

結局転載問題の余波は大手のサイトにも及んでいるようです。

サイバーエージェントやNAVERも巻き込まれています。

「まとめ記事サイト」LINEが新方針(NHKニュース)

まあ、もともと人の褌で相撲取っていたのが悪いんですけどね。

ただ、この状態が続くとネットの記事に対して過大な責任感が要求されることになり、ブログを書いている側からしてもちょっとばかり面倒な話になりそうです。

これ、行き過ぎると表現の自由がマズいことになりそうですけどね。

あと、クラウドソーシングは更に承認されにくくなるような気がします。

これだけの問題を起こしたのはメディア側だとしても、その後の責任は結局下に押し付けられることになります。

もともとネットの情報をもとに書け、なんて言う指示ばかりの業界でまともな記事が量産できると思うのが間違いなんですよ。

それに情報なんてどこからか拾ってくるしかないのに、ネットはすぐに検索できるために問題が発覚しやすいというだけで、本からの転載とか知識の流用はすごい数に上ると思われます。

専門的な知識なんて星の数ほどあるわけないでしょう!

リライトがダメだというのであればもう全部引用文で済ますしかなくなるようなサイトはたくさんありますよ?

ニュース記事とかありますけど、あれだって1つの事実をリライトしているに過ぎないわけですから。

さすがにこのまま問題を大きくしていくならば既存のマスメディアを含め、多くの人が巻き込まれることでしょう。

テレビや新聞が鬼の首を取ったように報道すれば結局は自分たちも同じように批判されるでしょうね。

この問題の本質は「人は完全なオリジナルなんて作れない」という点を否定しているところにあります。

私たちが持っている知識や情報、果ては思考に至るまで結局は他人からの受け売りなんですよ。

ですから今回の問題は「他人の文章をリライトした」点にあるわけではなく、「組み合わせた結果真実ではなくなった」という点にあることを把握しておく必要がありそうです。

コピペ批判ならまだしもリライト批判って・・・。もう空想の小説でも書いといたほうがいいんじゃないですかね。

ほんとに何やってんだか・・・。

追記(2016年12月7日):やっぱりきました。クラウドソーシングの「基準厳格化」

 

お仕事依頼ガイドライン細則(ランサーズ)

コピペとかそういう内容を含んだ依頼は今後NGとなるということです。

質の悪いワーカー・クライアントが淘汰され、今までよりも単価アップは避けられないでしょう。

これだけ見るとワーカーにとってのメリットに見えそうですが、ワーカーの側も情報収集の質を求められ、webの引用ルールを厳守する必要が出てくるので今まで以上に仕事がやりにくくなります。

詳しいことは直接ランサーズの細則をお読みいただいた方がわかりやすいと思います。

 



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ほんと参った

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