【公開日】 2017年07月18日  【最終更新】 2017年07月23日

引きこもりの責任は誰にあるか?

【この記事を読むのに必要な時間は約〈 8 分11秒 〉です。】

 

ここ最近引きこもりの話が連続で世間を賑わせているので、ちょっと思ったことを書いておこうと思います。

30年間引きこもった話の場合

月23万円余り支給される年金で暮らしている高齢の夫婦。2人だけなら生活できるが、家にはひきこもり歴30年の44歳の息子がいて、家計は毎月9万の赤字。FPの筆者は、今後の生活を考えて息子に与えていたあるお金の削減を提案した。そのお金とは?

ひきこもり30年44歳 小遣い6万の是非(President Online)

この話のような場合は状況がわかりやすいですよね。

さすがに30年も引きこもれる環境を作った親が悪いですし、月6万もらってご満悦な(しかも追加で貰う月もあったとか・・・)引きこもりくんも明らかに甘えています

確かに引きこもった当初はよほど自分に自信がなかったのでしょう。引きこもる人間の大半は人よりも自尊心がひどく低いのが特徴です。

外でやっていくうちにプツンと緊張の糸が切れちゃうんですよね。だから高2で引きこもったこと、これは別におかしいとも思いません。

この点を挙げて「引きこもるなんて・・・」と言っている方々は、なぜ自分がまっとうな人生を送れているのか、を理解していないだけだと思います。(決して自分が強かったのではなく、周りの環境に恵まれていただけです。)

この長男の場合もおそらく周囲の環境が自分に合わなくて必死に堪えていたんでしょう。世の中には某アニメの6人兄弟のように、ただ甘えて引きこもっている人間のほうが遥かに少ないはずです。

 

問題は「なぜ30年間何もしていないのか?」という点ですね。

ずっと好き勝手遊び暮らしてその後の生活も生活保護によって保証される、となるとさすがに黙っていない人が多いでしょうね。

月6万を両親から貰っていて、かつ生活の保障はあったのですから、やろうと思えばいくらでも活路はあったはずですし、それを親の年金を食いつぶしてまでずっと遊び暮らしていたというのであれば、さすがに擁護する人間のほうが少ないのは当たり前です。

引きこもっていたってお金を稼ごうと思えば稼げますよ?

というか実質的にはこれって引きこもりなんですかね?好きな時に外に出て好きなものを買っていますし、当然、他人とは何度も会っているはずなんですが・・・。

よくわからん・・・。

 

ただ、この話の問題点を考えていくと、要するに「働かなければならない」を「雇われなければならない」とずっと親子ともども勘違いしていたんじゃないでしょうか?

両親がサラリーマンや公務員などの雇われの場合でよくある話ですが、働く=使われるという認識でとらえている人が結構な割合でいるように感じます。

30過ぎて40になって、と時間だけが過ぎていくうちに雇われるという選択肢はほぼ無くなってきますよね。だから早いうちに別の道を考えてやればよかったんじゃないでしょうか。

ほんとに勘違いしている人が多いですが、「働く」って要は「人の役に立ってお金をもらう」ってことであって、決して正規・非正規などの雇われるという選択肢だけがこれに当てはまるわけではありません。

株のトレーダーなどの非労働型の職種だって実は立派な仕事です。株を商品として他人と売り買いしているわけですから。

日本は勤労思考が強いのでどうしても効率的にお金を稼ぐことを忌み嫌う傾向がありますよね。そしてこれだけ機械が発達しているのに、いまだに「汗水たらして働くことが美徳である」という古い労働感を大切にしすぎです。

まあ、こうなった場合、一念発起して資格をとるなり、底辺で働くなり、本人の努力でやってもらうほかないと思いますね。

あ~お金と時間がもったいない!



神戸の殺傷事件について

 神戸市北区の民家などで男女3人が刃物で刺されるなどして死亡し、2人が重傷を負った事件で、南部達夫さん(83)に対する殺人容疑で、兵庫県警有馬署捜査本部に17日に再逮捕された同居する孫の無職、竹島叶実(かなみ)容疑者(26)は、調べに対し「黙秘します」と供述しているという。

「黙秘します」 殺人容疑で再逮捕の竹島容疑者(産経west)

この件もすごく単純な話だと思いますね。

周囲の住人も居るとは気づかなかったというくらいですから、おそらく引きこもりでしょう。

この事件の発端も何らかの理由で本人の気にしていることに触れたのがきっかけなんじゃないでしょうか。

この話の場合、まだ背景がつかめていないので明確に言えることはないですが、おそらく本人に不必要なものを与え過ぎていたか、逆に必要なものを与えていなかったか、のどちらかしかないと思います。

与え過ぎであれば甘やかしすぎた結果の惨劇、ということになりますし、与えなかったのであれば堪忍袋の緒が切れた結果という話になります。

どちらにしろ自立させる気があったのか?という点がどうにも気になるところです。実は前日の記事(44歳引きこもりの件)が引き金になっていたりして・・・。

 

まあ、この場合の責任は、与えすぎ、与えなさすぎのどちらを取っても殺された祖父母と重症を負った母親が悪いとしか言えませんし、結果として起こしたこの事件に関しては本人の責任である、としか言えないと思います。

犯罪は犯罪なので、不幸な生い立ちなどで正当化して責任転嫁することはさすがに出来ませんからね。

 

まとめ

「子どもはいつか自立させなければならない」ということを忘れている親御さんがけっこうおられるようで、そこは驚いています。

どんなに可愛かろうがいつかは社会の中で何らかの仕事をやらなければならないわけです。それを「いつかは・・・」なんて悠長なことを言っている時点で呆れます。

もし社会の正しいレールから外れている子どもに、どうしても何かをやらせたいのであれば、一緒に何かやったらいいじゃないですか!

自分たちがリスクを採らなかった結果にも関わらず、怖いから・・・では話になりませんよ?

「大人になったら全て1人でやらせるべきだ」なんて理想論で解決するほど甘い問題でもないです。「一緒に頭を下げてこい!」といった話ばかりなので正直呆れます。

いきなり「やれ!」と言われてやれる人間などこの世にはいませんし、そんな勇気があるんだったら最初から引きこもりはしないでしょう。

なんでそんな単純なことがわからないのか、ちょっと理解に苦しみます。

子どもが犯罪など自分の意思で何かルール違反をやったのであれば自分のせい、だけで済みますが、「何もやらせなかった」場合の責任は親にもあることを理解した方がいいと思います。

なんで愛玩用のペットみたいに育てているのか、サッパリ理解できません。

 

ちょっと昔の記事になりますが、瀬戸内寂聴さんが引きこもる子どもの親の共通点について言及している記事があるので、せっかくの機会に目を通してみるといいかもしれません。

高校受験に失敗してから5年間、実家に引きこもり家庭内暴力をふるうという20歳の男性。本人、そして母親と面会した瀬戸内寂聴さんは、その原因は「親の想像力欠如」にあると語りました。子育てに失敗する親の特徴、そして親にしか出来ない愛情のかけ方を説きます。

寂聴さんが教える、育児で空回りする親の特徴「想像力が欠如している」(Logmi)

ちゃんとものごとを見据えるって苦しいですが、あとから絶対に役に立つはずです。



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