【公開日】 2016年04月28日  【最終更新】 2017年08月15日

地震の震度についての勘違い

【この記事を読むのに必要な時間は約〈 3 分24秒 〉です。】

こちらの記事をご覧ください。

テレビの地震報道番組内で、年季の入ったジャーナリストが「震度7以上の地震が来たら」と口にしたのだ。
巨大地震を論じる他のテレビ番組内でも、「今後、震度8の地震が来たら」と発言した論者もいた。

テレビ報道者も間違う「震度最大10」の誤解(日経ビジネスオンライン)

ちょっとびっくりしますが、地震における最大震度を「10」だと思っていた人が結構いたようです。
「何だ7か…」って言っちゃうような人は東日本大震災の際にまともに報道すら見ていなかったんでしょうか?

記事にもありますが地震の等級は震度0を始めとして、震度計の揺れの大きさにより最大震度は7までで表されます。

(最小)震度0 > 震度1 > 震度2 > 震度3 > 震度4 > 震度5弱 > 震度5強 > 震度6弱 > 震度6強 > 震度7 (最大)

確かに震度5及び6には強弱の分類があるため、等級としては10段階です。
震度0は無体感地震なので興味のない人は「そんなのあるんだ…」程度の認識だと思います。

揺れの大きさと地震のエネルギーの大きさは別

ちなみに震度7だから「東日本大震災クラス」と言われますが、地震そのものの大きさは本来マグニチュードで表されます
震度というのはあくまでもその地域に設置された震度計が計測した数値であって地震本来の大きさではありません。

つまり

  • 地震本来の大きさ=マグニチュード
  • その地域における揺れの大きさ=震度

ということになります。

 

今回の熊本地震は前震がマグニチュード6.5、本震がマグニチュード7.3(阪神淡路大震災クラス)です。
東日本大震災はモーメントマグニチュード9.0(マグニチュード8以上のため、より正確なモーメントマグニチュードを使用)ですから規模に開きがあります。

浅いところで起きたためにあれだけの被害になっていますが、被害範囲そのものはそこまで広くなく、都市部でもなかったため被害そのものは震度7といっても軽く済んでいます。

マグニチュードが2も違えばエネルギーは1000倍違うわけですから、今回の熊本地震は「東日本大震災の再来」というのはさすがに言い過ぎです。

確かに余震の多さや九州南部という火薬庫のような場所であることを考えると楽観視は出来ませんが、それでもちょっと報道する側が過熱し過ぎだと思います。

表記の変更はアリか

ちなみにこういった勘違いを避けるための手段として「震度を10段階表記にして震度1を最小とする」というのはわかりやすいとは思いますが、逆にすでに理解している層からの混乱を招くと思うのであまり賛同はできません。

震度10などといきなり表現されても緊張感がなく「何のギャグ?」みたいになってしまいそうです。

阪神淡路大震災の被災状況を知っている人には「震度7」の大きさのイメージがしっくり来るわけで、知らない人のために変えてしまうと確実に混乱を引き起こします。

こういったものは「全ての人にわかりやすく」ある必要がありますが、それがまた難しいんでしょうね…。



この記事のカテゴリーとタグ

オーサー紹介

ほんと参った

一応このブログの管理をやっております。
基本スタンスは「テキトーにやる」なので、あまり期待せずに見ていただければ幸いです。
何か御用がありましたらお問い合わせページよりご連絡ください。
ちなみにnoteはこちらからどうぞ。

スポンサーリンク