【公開日】 2016年11月20日  【最終更新】 2017年11月21日

小池知事はなぜ人気?

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「小池百合子のどこか良いのかわからない。

結局豊洲に関しても五輪会場にしても自分のエゴのために沢山の人振り回してるだけじゃないか。どうしてあんな人気繋がるのか分からない。」

という質問を受けたので小池知事がなぜ人気なのかちょっと考えてみました。

その1:女性だから

小池知事の人気の理由の一つにはやはり「女性である」ということが挙げられると思います。

小泉政権下で環境大臣、安倍政権の女性活用政策下で防衛大臣など要職を歴任していますし、支持している層には「男女平等」を求める女性支持者も多いのでしょう。

稲田防衛大臣もポスト安倍候補として初の女性総理を嘱望されていますし、「女性が上に立てば世の中は良くなる」と信じている人が多いと言われると頷ける話です。

その2:人気者だから(知名度の高さ)

結局、この点は外せないと思います。

テレビキャスターなどを経て政界入りしているということで高齢者層・中高年層を中心に知名度は抜群です。

キャスター時代のイメージから「政治家の持つ腹黒さとは縁遠い」と思われている部分も多そうです。

特に人気投票となっている現在の選挙ではイメージ戦略による効果は計り知れません。

その3:まだまだ選挙のイメージが残っているから

今回の都知事選では「小池グリーン」という色を前面に出し、自民党からの推薦を受けられない背水の陣で臨んだ、というパフォーマンスを披露しましたが、この効果はまだ続いているのだと思います。

自民党中枢および選挙の肝ともいえる都連からの支援を受けられなかったことで「判官びいき」の状態になっているのではないでしょうか。

日本人はわかりやすい正義が好きですから「腐敗した都連と袂を分かった正義の小池」というヒーローとして見ているのでしょう。

実際、小池知事を支援した若狭勝議員が補選で当選したことからもわかるように、日本人は基本的に既存の政治をあまり信用していません。

それを打ち倒す勧善懲悪の存在としての役割を演じたのですから上の層からの支持は当分期待できそうです。

その4:今のところ批判される要素がない

小池知事になってから、今のところ批判される出来事は起こっていません。

例えば批判にある豊洲問題ですが、これは石原都知事の時代からの問題を解決しなければならないという立場ですので、今のところおかしな状況にはなっていません。

むしろ解決に向かって動いているというイメージをマスコミの報道などからは受けます。

責任を取らされる方は堪ったものではないでしょうが、結局都民はこの問題が解決されることを望んでいるので、誰かがスケープゴートにされることでしょう。

でもそれが解決ということで決着をつけるでしょうから、小池知事の株が下がる要素にはなりません。

それと東京オリンピック関連の問題にしても、小池知事は高騰している建設費用や開催費用などのコスト面について積極的に改善のために動いている、というアピールをされていますから、テレビをよく見る有権者層からは評判は良さそうです。

結論

結局、何かをやれたわけではないですが、今のところの小池知事の評価は「前の都知事よりはるかにマシ」というレベルです。

猪瀬元知事、舛添前知事のような「政治とカネ」の問題も今のところはありませんし、むしろ前向きに都政に取り組んでいる、という状態を演出しています。

確かに現在の小池知事人気に疑問を持つ人は多いと思います。

でも具体的に見ていくと「批判できる要素がない」というのがわかるかと思います。

批判できないし、問題解決できるかもしれないという期待感も強いので、この人気は当分続くような気がします。

政治塾とか小池新党とか正直どうなの?って感じはしますけども・・・。

あと、自民党中枢も小池人気を利用したいという腹もあるようなので都政には協力的ですし。

2017年3月22日追記。

最近は豊洲移転の問題があまり好調ではないのでちょっと陰りが見えてきているようですね。

責任問題ばかりを追求しすぎて本来の議題である「移転をどうするのか?」がおろそかになっているように思われます。

石原元都知事の言うように「小池さんの判断で移転させればいい」というのが実は正論ですが、シアンまで出てしまっている以上はちょっと厳しいでしょうね。

 

ちなみに「シアンって何?」と思う方は下記のページを見つけましたのでそちらをどうぞ。

シアン中毒の症状や原因・診断・治療方法と関連Q&A(gooヘルスケア)

さすがに飲食物を扱うような場所では毒物や劇物に指定されるような物が検出されたらマズいですね・・・。

ちょっと脱線しましたが、この問題でなるべく早めの決着を見ないことには政治塾などの再開などにも影響が出るでしょうから小池さんとしても早めの収拾を図りたいのではないでしょうか?

まあ、いくらベンゼンやシアンについての対策が取れてもこれだけ印象の悪くなった場所に築地市場を移転するのかどうか、この判断は後々響きそうです。

選挙でも揺るがず

受動喫煙防止対策をめぐり身内で結論を出せない“古巣”を「私のことを決められないというが、決められないのは自民党の方だ」と批判した。

小池知事「決められない自民党」離党ファースト批判|日刊スポーツ

東京都議選も近くなってきましたが、都民ファーストの会の代表として自民党との対立構造をうまい具合に自分への人気獲得に利用しているようですね。

自民党は選挙での小池知事の人気を利用するつもりだったのでしょうが、逆手に取られた格好です。

ここまでクリーンなイメージのある政治家と既存のパッとしないタイプの政治家の争いとなれば、ある程度結果は見えているように思います。

それに自民党は基本的には国政政党ですから、あくまでも国のために東京都を利用するイメージですし、都民ファーストはあくまでも東京都という地方自治体をどうするかを主軸に掲げている地域政党なので、政党という立場からみても小池知事が有利でしょう。

ここにきても小池知事人気はまだまだ衰えていないようですね。

豊洲移転決定

東京都の小池百合子知事は20日、臨時記者会見を開き、築地市場を豊洲市場に移転した上で築地跡地を再開発する方針を正式に表明した。築地跡地は売却せず、食文化や観光の拠点などとして有効活用する方針だ。

小池都知事、豊洲移転を表明 築地も再開発|日本経済新聞

小池知事は結局豊洲移転を明確にしましたが、「豊洲の無害化は困難」という結論ですでに謝罪しているにも関わらず、豊洲移転に決定ということで反発を招く可能性は大きいと思います。

しかも単なる豊洲移転という決定ではなく「将来的には豊洲・築地2市場の両立」を考えているということでどっち付かずの中途半端な判断に見えます。

 東京都の小池百合子知事は1日の都議会本会議での所信表明で、築地市場(中央区)からの移転を延期した豊洲市場(江東区)について、「これまでの都知事が市場業者や都民に約束した『無害化』が達成できていない。約束を守れなかったことを都知事としておわびする」と陳謝した。

豊洲「無害化」できず陳謝=小池知事、移転時期明言せず-都議会|時事ドットコム

実際すでに専門家からは「両立は素人考えだ」と避難する声が上がっているようです。

 将来的に築地と豊洲の双方に市場機能を持たせつつ、両立させるとした基本方針を公表した小池百合子知事。だが、専門家からは「素人考え」などと厳しい指摘が相次いだ。

小池百合子知事の両立構想に専門家「素人考え」 批判相次ぐ|産経ニュース

もちろん小池知事には小池知事なりの考えがあるようです。

 「私は豊洲移転ありきではなく築地」。東京都の小池百合子知事は20日夜、産経新聞の単独インタビューに応じ、市場移転問題を検討するにあたっては、築地ブランドの活用を重視していたことを明かした。

小池知事単独インタビュー 「特徴を生かせば共存可能」2市場両立に自信|産経ニュース

たしかに築地ブランドを活かして観光や食品輸出など利用できればいいのですが、問題はそのコストが決して無視できるものではないということ。

「築地市場の再開発」か「豊洲市場の土壌汚染問題解決」の2つの選択肢のはずが「土壌汚染は解決できないけれど豊洲への移転、かつ、築地も再開発」といういいとこ取りの選択をした格好です。

この選択によるコスト増と採算性の問題、そして今までの発言との整合性、これらをどうするのかが今後にある程度関わってくるのは明白でしょう。

最近は少し支持率に陰りも見えているようです。

小池百合子東京都知事の支持率は前月から大きく下げて52.6%(マイナス8.8ポイント)だった。不支持率は17.0%(プラス5.7ポイント)となっている。

小池知事支持率52.6%、前月比8.8ポイント減=JX通信社 東京都内世論調査第5回 詳報|Yahoo!ニュース 個人

これはJX通信社の調査結果ですが、FNNだともうちょっと上の65.7%。どちらにしても最初に比べれば落ちていることが確認できると思います。

FNNが18日までの2日間実施した世論調査で、東京都の小池知事を「支持する」と答えた人の割合は、前回5月の調査から5.2ポイントさがり、65.7%で、「支持しない」と答えた人は3.7ポイント増の22.7%だった。

小池都知事の支持率続落|FNN

豊洲問題だけでなく、今までのパフォーマンスで得た分の支持が急速に低下してきているようです。やはり物事が進展しないことによる求心力の低下は無視できないように思えます。

都議選ももうすぐ告示されるわけですが、この難局をどう乗り切るのか、小池知事の真価が問われる選挙になりそうです。

都民ファースト圧勝!

いや、スゴいことになってますね。

自民党は都議会での議席数が過去最低ということで今回の選挙は小池人気炸裂のようです。

すでに都民ファーストと公明などで過半数を獲得しており、逆に自民は議席を選挙前の57議席から23議席と半数以下になって影響力が一気に低下した格好です。

今回の選挙の都民ファーストと小池知事の影響力の大きさを理解したいのであれば、都民ファーストの立候補者数50に対し当選者数49とほぼ全員が当選していること、大半が新人であることなどを見れば分かるかと思います。

政党別で議席数が大きく変化しているのは自民党の34議席減と都民ファーストの43議席増くらいで、共産は2議席増、民進は2議席減、公明は1議席増など微妙に変化したに過ぎません。

どれだけ自民党が信用を失ったのかがよく分かる選挙だったと思います。

注目度も地方選にしては高かったようで、投票率も前回に比べ7%以上も上昇し、51.27%と過半数を超えています。やはりこちらも自民不信と小池人気が影響したようです。

今回の選挙で当選した小池チルドレンと、都政のトップとしてさらに動きやすくなった小池知事が市場問題を含め、今後どういう活躍をしていくのか、期待が大きいだけに注目されそうです。

ですが投票に行っていないアンチ小池な方もおそらく多くおられるはずなので、完全なフリーハンドというわけではないことに注意は必要です。

都民ファースト代表辞任??

先の選挙で大勝し、無所属の推薦候補も追加公認で議席数が55議席とさらに増加した都民ファーストの会ですが、小池知事は「都知事の職に専念する」として代表を辞任したようです。

小池氏の後任として都民ファーストの会代表に就任した野田数(のだ かずさ)氏は都知事の特別秘書という立場ですが、正直なところこの人事が決定した経緯があまりにも不明瞭です。

なにせ2人(小池・野田)で決定したなどと言われており、手続き上は問題ないとしても、選挙後にいきなり行うことではないようにも思われます。

確かに都知事と都議会議員のまとめ役である政党代表となれば二元代表制の問題を指摘される可能性はありますが、少なくとも後任決定については少し時間を置き、幹事長である音喜多氏なども含めて決定すべきだったと思います。

小池知事の影響力によって選挙に大勝したあとでの交代劇は、投票した有権者からすればあまり好ましく思われていない可能性が高いでしょう。

この点については下の記事が賛否両論を載せているので参考にしてみてください。

小池知事、選挙直後に都民ファ代表辞任 「そりゃひでぇだろ」「凡人には思いつかない」と複雑な声|キャリコネニュース

 

行政とチェック機能が一緒ではたしかに問題ですが、後任に選んだ人物の評判も一部ではあまり良くないようですし、単なる名義貸しになってしまわないよう注意が必要かもしれません。

 

都議選直後に代表に就任した野田氏ですが、結局代表を辞任したようです。

東京都の地域政党「都民ファーストの会」は11日、野田数氏が10日付で代表を辞任し、後任に総務会長で東京都議の荒木千陽氏が就任したと発表した

都民ファースト、野田代表が辞任 後任に荒木氏|日本経済新聞

ちなみに新たに就任した荒木千陽(あらき ちはる)氏は衆院議員時代の小池知事の公設第一秘書だった人物で、先日の都議選で中野区から当選した方になります。

野田氏辞任の背景には主導権争いなどもあるとされ、都民ファーストって結局なんのための政党なのか、正直よく判らなくなってます・・・。

国政参入・・・

小池知事は2017年9月25日、国政政党『希望の党』を立ち上げ、自ら代表となることを発表しました。

東京都の小池百合子知事は25日記者会見し、「希望の党」を立ち上げ、代表に就くことを明らかにした。

小池氏、「希望の党」設立表明 衆院選に全国で候補擁立 代表就任へ、都知事は続投|日本経済新聞

この件についてネットでは賛否両論の嵐となっているようです。

もともと国会議員だった小池知事が国政への関与を強めるとなると、結果的には「東京都知事という立場を利用して国会に自分の足場をつくっただけ」という格好になるので批判が多いのも頷けます。

逆に賛成意見もあるのはそれだけ国政に自民党以外の受け皿を欲している人が多いということでもあるでしょう。

 

ただし、維新などに代わる新たな第3極となるかどうかは不明です。

実際、過去に自民・民主と異なる立場を目指した維新の党は結果的に対立していた陣営に吸収される形で消滅してしまいました。

今回の『希望の党』は都政すらまともに機能していない中での国政参入を宣言したことになります。

 

個人的には小池知事が率いて躍進させた都民ファーストを選挙後すぐに他人に任せて、新たに国政政党の代表となることはあまり好ましいことだとは思えません。

 

自民党の対抗馬がいない現在の国会および国政には危機感がありますが、この新政党が自民寄りにならないという確証はどこにもありません。

今後この政党『希望の党』がどのような方向に向かうのか、注視する必要がありそうです。

希望の党、リベラル排除で保守系確実か?

やはりあまり望ましくない流れになっているようです。

どうやら自民の対抗馬としての立場ではなく、自民党寄りの保守系思想を小池知事はお持ちのようです。

 希望の党関係者によると、公認の可否は安保法制存続と憲法改正に賛成するかを基準に決める。2年前の安保関連法案の衆院採決で賛成した旧民主党議員は一人もいない。

民進党左派に「踏み絵」 ハードル高い希望の党の選考基準、合流拒否も… しかし細野・若狭氏も「すねに傷」|産経ニュース

これでは二大政党制ではなく、自民党中心の独裁にさらに近づいたことになります。

正直、立憲民主党では力不足かと・・・。

 

そして週刊誌などでは小池知事は都知事を辞して国政に参加するかもしれないという噂が飛び交っているようです。

小池知事本人は否定しているようですが、もしこの約束を違えるとなると『都知事の職に専念する』という発言は一体どこにいったんだということになりますね・・・。

 

「別にいいじゃん」と思われる保守系の考えをお持ちの方もおられると思いますが、政治とはあくまでも「バランス」の上に成り立つものです。対抗勢力のなくなった権力は必ず暴走します。

少なくとも意見の違う人間を排除すればいいというものではありません。

どうも判りやすさや改憲などの変革のスピードばかりを重視して、本当に必要なことを忘れているように感じるのは自分だけなのでしょうか。

 

ちなみに希望の党が発表した公約が面白いことになっています。

希望の党公約「12のゼロ」読むと実現不可能な公約を掲げて政権取った旧民主党を思い出す|ハフポスト

記事中に書かれているように『原発ゼロ』や『企業献金ゼロ』は政治の視点から達成できるものですが、それ以外の項目は社会の側の取り組みが大きく関わってくるものであって、政党が目指すだけでは達成できないものです。

特に花粉症やフードロスは完全に個人レベルの話なので、政党の目標として掲げることについては違和感があります。

ペット殺処分については動物愛護法の罰則強化で多少は改善できる項目だと思うのであえて言及しませんが・・・。

個人や企業に対する政治的な強制は基本的に不可能という原則の中で、いかにして達成していくつもりなのか、たしかに違和感を感じる内容だったと思います。

出馬するのか・・・?

現在の焦点はこれだと思います。

小池知事が実際に総理大臣を目指すのであれば憲法67条に規定されているように国会議員である必要があります。

第六十七条 内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。

現在、小池知事は65歳なので次世代の候補者を考えるのならば、国政のトップを目指すにはギリギリの年齢であるともいえます。

小池知事本人は「都知事としての責任」を理由に完全に出馬を否定していますが、ギリギリで出馬表明するのではないかという意見もあるようです。

再三の衆院選不出馬表明は、政治家である小池氏のお得意の「方便」だ。彼女は連休明けの10日の公示ぎりぎりに出馬表明するはずだ。

それでも小池氏が”出馬する”と考える根拠|プレジデント・オンライン

地方政治の小ささに呆れているという推測ついては否定しませんが、首相候補についても選挙の結果次第であるという発言をしているので、今回の選挙にご自身が出馬しないとしても希望の党が今回の選挙で躍進した場合、自分の意を汲む人間を首相候補に擁立することもあり得ます。

もし、保守系政治家を前提とするのであれば、現在の与党内の誰かを支持することも考えられます。石破さんを推すことは考えていないようなので、その対立軸となると安倍首相やそれに近い人間ということも考えられます。

選挙戦では党としての「首相候補」を示さず、衆院選後に判断する意向を示した。

首相候補「結果見てから」 小池百合子氏、選挙後判断の意向|産経ニュース

結局、小池知事の考え方が与党に近い以上、希望の党が躍進しても、小池知事本人か、もしくは小池知事の思想に近い保守系の人間に指名選挙の票が動くのは間違いないようです。

とりあえず今回の衆議院選挙は公示日が2017年10月10日(火)なので、その時点で小池知事が実際に立候補するのかが判明します。

出馬は無し、あとは都政をどうするか

公示日の午後5時をもって立候補が締め切られましたが結局小池知事は出馬しなかったようです。

第48回衆院選の候補者の届け出は10日午後5時で締め切られ、希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は届け出なかったため不出馬が確定した。

小池百合子氏の不出馬が確定 午後5時に立候補届け出が締め切られる|産経ニュース

しかし、今回の新党結成や代表就任で支持率も下がっているようで、都内での支持率も前回調査よりさらに低迷しています。

一方、小池氏の支持率は37%で、不支持率は54%に上った。

希望の党、東京で支持率急落 小池百合子氏も不支持が上回る JX通信調査|産経ニュース

このままいけば、都政運営にも支障が出ることになります。

もともと東京都知事としての職に専念していないと受け止められても仕方のない希望の党結成だったので、この数字は多くの人にとって納得できるのではないでしょうか。

むしろ意外だったのは立憲民主党が想像以上に伸びているということですね。結局、今回の選挙は前回の都議選とはまったく逆の構図で、小池知事が当時の自民党の立場に立ってしまっているということのようです。

強者の立場から物事を判断してしまった小池知事ですが、選挙後に影響力をどこまで維持できるのか、難しい立場に立たされることになりそうです。

希望の党、さらに支持低下

このままいけば首相指名どころではなく、小池知事ご自身の政治生命も危機的かもしれません。

希望に「期待する」は29%で、9月26、27日実施の前々回45%、前回の35%から連続の減少。「期待しない」が60%にのぼった。

比例投票先、自民党34%・立憲13% 希望の党は11%【朝日世論調査】|ハフポスト

まあ、こちらは朝日の調査ということで保守系の方の中には信用しない方もおられると思いますのでこちらも載せておきます。

産経新聞社が16日にまとめた衆院選終盤情勢では、「政権交代」を掲げた希望の党の失速が顕著にあらわれた。

希望の党が失速…小池百合子代表のお膝元の東京で全滅か 立憲と無所属は躍進 民進出身者の選択で明暗|産経ニュース

やはり、リベラル排除で反安倍派からはそっぽを向かれ、連立否定や首相批判で保守派からも信用されなくなったと考えるのが自然なので、この期待の無さについては納得できる気もします。

公約の中身も抽象的であまりいい感触がないようですし、何をどうしたいのか、旗幟を鮮明にしない限り今後の伸びは期待出来なさそうです。

それに都政についても最近はマスコミがあまり報道しませんから、どうなっているのか、政治の透明度の点からも疑問を持たれているのかもしれません。

議席数自体はあまり変わらず、でも・・・

10月22日の衆議院選挙の結果が出ていますが、やはり希望の党は議席が伸び悩んだようです。

希望は過半数ライン(233議席)を上回る235人を擁立したが、はるかに及ばず、野党第1党も立憲民主党に譲った。

希望、敗北に動揺 前原民進代表、辞任へ|毎日新聞

多くの場合、この原因は「排除発言」にあると書いていますが、それだけではなく、個人的にはすでに数では足りている保守系政党を公言したことにあるように思います。

自民党や日本のこころなど保守を自認する政党は多いですし、最近では維新などもこの傾向が見られます。

つまり多くの人にとって希望の党に求めた「希望」とは過去の民主党のように「反自民」「反保守」「リベラル」である必要があったということなのでしょう。

それだけ日本人の政治不信は強いということでもあります。

実際、今回の選挙ではパッとしなかった立憲民主党が希望の党の議席を上回り野党第一党となっています。

 

しかし、投票率は53.68%と戦後2番めの低さということで、今回の選挙が有権者の多くにとって「意味のないもの」であった点から考えても、この結果が「国民の総意」というのはちょっと行き過ぎている感じもします。

総務省が23日発表した衆院選の投票率は小選挙区、比例代表ともに53.68%で、戦後2番目に低かった。投票率がこれまでで最も低かったのは2014年の前回衆院選で、小選挙区が52.66%、比例代表が52.65%だった。

投票率53.68%、戦後2番目の低さ 総務省発表|日本経済新聞

有権者の半数近くが意見の表明をしなかったということなので、すべての意見が出尽くした場合、もう少し変化が起こるような気もします。実際、現在の選挙で大きなウェイトを占めているのは支持母体による組織票です。

 

ちなみに希望の党の失速について「立憲民主党に票が流れたのでは?」という憶測もありますが、小池知事の主張と近いものは自民党の安倍総理であり立憲民主党の枝野代表ではないので、その理屈を通す場合、自民党の議席は選挙前よりも増えていなければなりません。

ですが結果を見る限りではほとんど議席数は変わっていない(290議席⇒283議席)ようなので支持が流れたということは考えづらく、立憲民主党は過去の民進党や共産党の支持層を取り込んだということになります。

小池知事は今後は都政に邁進していくということですが、今回の件で自身の側近である若狭勝議員も落選していることから、責任の追求が出てくるのは時間の問題だと思われます。

改めて私自身がどうあるべきなのか。自らを反省しつつ、国民、都民のみなさんからの『都政に邁進(まいしん)せよ』というメッセージだと受け止めております。都政については、しっかり対応して『都民ファースト』という言葉通りのことを実現したい。

「本当に悔やんでいる」「完敗は『都政に邁進せよ』というメッセージ」 小池百合子都知事、共同記者会見詳報|産経ニュース

今後、都政に回帰したとしても以前のような歓迎ムードとはいえないはずなので、やはり難しい運営になりそうです。

希望の党の代表辞任へ

葛飾区議選での都民ファースト公認候補5人中4人の落選を受けてなのか、小池知事はあれだけこだわっていた希望の党の代表から辞任することを発表しました。

希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は14日夕、国会内で開いた両院議員総会で代表辞任を表明した。

小池百合子氏「国政のことは国政の皆さまに任せたい。代表の座を降りる」|産経ニュース

結局、何がしたかったのか全くわからないままの辞任になってしまいました。すでに小池知事の支持率は不支持が支持を超えているので都知事職に専念しても今後は独自色を出すのは難しくなってきたように思います。

やはり都の運営もあまり芳しくないようです。

 

そして面白いことに小池さんが希望の党から身を引いた同日に、前原前民進党代表が玉木雄一郎氏率いる新執行部により希望の党への入党を認められたということです。

前原誠司氏、希望の党入党を了承|産経ニュース

今回の選挙の2大戦犯とも言われた二人が一緒に所属することは避けられたようですね。

まあ、一部では「旧民主党が希望の党を乗っ取った」なんて揶揄している人もいるようですし。

おそらく小池一強体制のもとで設立された党なので、今後は希望の党もぱっとしない状況が続き、最終的には維新の党のようにどこかと合流したりするんじゃないでしょうか?

まあ、これに関しては自業自得なのかもしれません。

希望の党の特別顧問に就任

小池さんはまだ希望の党に関わり続ける気のようです・・・。

希望の党は21日、新ポストの「特別顧問」に小池百合子東京都知事が就いたと発表した。20日付。

小池百合子都知事が希望の党の特別顧問就任発表|産経ニュース

確かに小池さんのいない希望の党は全く存在意義を感じないのは事実ですが、すでに前の辞任で国政からは身を引いて都政に専念すると思われていただけに、正直、有権者からはあまり歓迎されるとは思えません。

都政に専念していけば少しは回復する可能性もあった信頼が崩れていくような、そんな感じがします。

 

すでに国政での要職就任の可能性は低く、一個の政治家として信頼できるのかが問われている状況だけに、このコロコロ変わる姿勢はむしろ好感からは程遠いものです。

少なくとも「派手な花火を打ち上げればいい」というわけではないでしょう。

 

あくまでも多くの人が期待していたのは「都民ファースト」の代表として、腐敗した古い政治を打ち砕く女性政治家としての小池知事であって、野心をギラギラさせて国のトップを狙うようなそんな政治家ではなかったはずです。

「初心忘るべからず」、結局これに尽きるというわけですね。

 

以上、また興味が湧けばそのうち更新するかもしれませんm(_ _)m



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